湿潤療法|筑西市の整形外科・リハビリテーション科 のかおい整形外科

0296-21-5880
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湿潤療法

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湿潤療法

温潤療法とは

湿潤療法(ラップ療法)は、テレビや新聞などでもたびたび取り上げられた、消毒液もガーゼも使わないという、新しい治療方法です。

傷の治療は、従来より消毒した後、ガーゼで被う治療が慣習的に行われています。しかし、これは逆に傷の治癒を遅らせ、患者様に無用の身体的苦痛を与えているとして、湿潤療法(ラップ療法)が提唱されるようになりました。

この治療法は、傷を被覆剤などで閉鎖して湿潤環境を保つことにより治癒を促進させようとする考え方です。
この治療の原則は「消毒しない」「乾かさない」の2点です。傷をまず水道水で洗った後、ラップ(創傷被覆材)で被うだけの簡単な方法です。当院でも、この新しい治療法により、傷や火傷などが早く、きれいに治ることを実感しています。

湿潤療法のメリット ~湿潤療法は傷が早く治る~

なぜ、傷を湿らした状態に保つ方が良いのでしょうか?
その理由としては、湿った状態だと、皮膚を作る細胞が増えやすかったり、活動しやすいため、傷を修復する速度が上る為と言われています。 また、傷が早く治るという以外にも、以下のようなメリットがあります。

  • 傷の表面に白血球が集まりやすく、細菌への抵抗性が上る。
  • 傷の表面が乾燥すると痛みがでるが、湿らせているので痛みが出にくい。
  • 密閉されているので、傷のある部分の水につけることが出来る。
  • 創傷被覆材はガーゼのように傷にくっつくことがないので、交換するときの痛みが少ない。

ご家庭での湿潤療法について

傷を水道水でキレイに洗い、傷を乾かさないようにラップで被い、縁をテープで留めます。あとは毎日傷とそのまわりを水洗いしてラップを交換します。

ただ傷を湿潤環境においておくというだけで、特別な薬を使うわけでもなく、通常より早く、そしてキレイに痛みもなく傷が治ってしまいます。かさぶたが出来ないというのも大きな特徴で、かさぶたに関係した肌の突っ張りや、かさぶたが剥がれて再出血ということもありません。

ただし注意点として、深い刺し傷や動物に噛まれた傷の場合は、破傷風や蜂窩織炎などの創感染の可能性があるので閉鎖湿潤療法は避けてください。また傷口の断面がギザギザにささくれていたり、大きな傷の場合、洗浄が十分に行えず、そのままラップ等で密封してしまうと、嫌気性菌という空気が無いところで繁殖する菌が増殖して、大変なことになる場合もあります。

傷の状態によっては、縫った方がいい傷、またいくら深くても縫わずに開放状態にしておかかなければならない傷、メス等で傷断面を整えた方がいい傷など、治療方法はいろいろ違ってきますので、いわゆるかすり傷の範疇を超えるものについては、素人判断をせず、当院にご相談下さい。